2008年02月08日

『伊曾保物語』佐久間甚九郎正勝作

天草版 イソボ物語
大英図書館本「伊曾保物語」 イエズス会のスペイン人宣教師が「佐久間甚九郎正勝(ハビアン)
日本の文化を理解し、日本人に説話を使ってキリスト教を教える」という目的で作られた本伊曾保物語。
いやそうではなく、祖先の孝、スメル王を、思い描いての発刊でありました。いうところの風習であるが、伝えるを意味する文化の想像者は、世界でもスメル王しかいません。
この時期は日本の天下は、秀吉により統一されていて、朝鮮征伐に乗り出した、これは秀吉に対する、忠告と見てもよいかもしれない。
人間とは?がこもったのが、物語の世界なのです。
一部はいかでかその罪を 汝わ逃りょぅぞ?」 羊の言ぅわ 「その時わ みしゃぅ以前のことなれば さらに その罪 我れにあたらぬ」また をぅかめより言ぅわ 「汝 また みが野山の草を喰らぅた これまた ぢゅぅぼん なれば なぜに 逃がさぅぞ ?」

ある時、ご主人、しゃんと様、
旅へお出かけたまうに、
下人どもを集め、持ち行く荷物をあてがわんとす。

人々、我も我もと、軽き荷物を争いて取り合い、それぞれに持つ。

あとに食物を入れたる荷物の残りけるが、
その重きに恐れて 持つ者なし。

「さらば」とて、伊曾保 進み出で、
「何事も殿の御奉公ならば」とて、これを持つ。

その日、一番の重荷ならば、
「 御奉公、伊曾保 に 勝るものなし 」と、皆の人誉めけり。

日々、朝夕に この食物を用ゆる。

日数を経て行くほどに、日に添えて軽くなりけり。
果てには、いと軽き荷物持ちてけり。

「あっぱれ、賢き心宛てかな」とて、ねたみたまう人々のありけり。

善人と悪人

ある時、狼、羊(ひつじ)に行き合いて云うよう、

「かねて 汝(なんじ)に貸したる一石の米をば、ただ今 すぐにも返せ、
 しからずんば、汝を喰い殺さん」と云う。

羊、大きに驚き、
「貴殿の米を借りたる覚えなし」と答えける。

狼、「左様に申すならば証人を示さん」とて、
狐ぞ、カラスぞ、鳶(トビ)ぞと云うものを 相語らいて、
奉行のもとへ行き、この旨を訴え申し争う。

この時、狐、進み出でて申しけるは、
「この羊、米を借りけること、誠にてそうろう」 と 云いける。

鳶、又、出でて申しけるは、
「我もその証人にてそうろう」と申す。

カラスも又、同じくなり。

これに依って、狼、正当なりとの採決あり。

羊、いかんとも し難(がた)ければ、
止むを得ず、我が毛を剃って これをあがなう。

その如く、
善人、悪人とは、
悪人の仲間は多し、なれども 善人の味方は少なし。

それゆえ、
善人と云えども、その理(ことわり)を曲げて 屈すと云う事、世に多かりける。

我が国の昔物語によく似ているものもあります。
イソップの話は巧利主義的で、キリスト教倫理とはいかなる意味でも一致しない。
ここに原本は白人作ではないことを明かしている。
この「天草本 伊曾保物語」で、文録2年(1593)九州天草のコレッジオで刊行された。
この後、佐久間甚九郎正勝姻戚の天海僧正の息が、天草四郎に殺される事件が勃発しました。

「キリシタン版 エソポ物語」の方だが、両者とも収録する話が異なっていたり、語彙が異なったりしているため、「古活字本 伊曾保物語」にはキリシタン版とは全く異なった価値がある。と述べていられる。
1591年~1597年頃、天草本と呼ばれる「平家物語」「伊曾保物語」など29種(うち. 12種現存)は、天草のコレジョ(大神学校)で印刷された日本最初の活版印刷本である。
イエズスのコンパニア(耶蘇会)の
コレジオ天草においてスペッリオーレスの御免許としてこれを版に刻むものなり。と載せている。

 「天草本伊曽保物語」は室町時代末期に来日したポルトガル人のキリシタン宣教師のために作られた日本語の教科書です。
神意は正しい者の味方をする、そして同じ程度に悪人の敵にまわる、ということをこの話は説き明かしている。
説き明かしの解説まで入っているのがイソップの特徴である。日本の民話と何とよく似ていることか。そっくりだ。
筋立てといい、教訓の内容といい、日本における同類の例にぴったり重なっている。あまりの一致に驚いてしまう。

この作者は翻訳したのではない?日本の神の法則を知る者だからこそ、甚句や相撲の取り方に、も生かされている神の法則ならではの力作なのです。
明らかに、原本からみれば内容は、日本の神話に近い筋書きに、なっています。
ですから、原作から見ればこれは、西洋キリストの教えとは、ならないのです。

日本語の表現行為を追体験することで、日本語を解析し把握する方法を習得することを目的としています。
伊曾保=伊曾保物語(いそほものがたり)
桃太郎発端=桃太郎発端話説(ももたろうほったんばなし)
天羽衣=けいせい天羽衣(けいせいあまのはごろも)
紀=日本書紀(にほんしょき)歴史書[奈良]
記=古事記(こじき)歴史書[奈良]
後鳥羽院御口伝(ごとばいんごくでん)歌学書[鎌倉]
こんてむつすむん地(こんてむつすむんじ)キリシタン版[安土桃山]

天草で版行したキリシタン版ローマ字綴り口語文「伊曾保物語エソポのフアブラス」が最初だという。この時は「アリとセミ」。



広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。